「もしもし、ミコリー? 私よ、今電話してられる?」
「ああ、コミーシャ。いいわよ、どうしたの?」
「聞いてほしいことがあるの。コーミルのことなんだけど」
「ご主人がどうかしたの」
「どう言ったらいいのかわかんないんだけど・・・何か変なのよ」
「変って?」
「彼が彼じゃないみたいなの」
「まさか」
「ほんとよ。先週、裏山に落ちた隕石を見に行って・・・それからよ!」
「隕石を・・?」
「ええ、アレはきっとUFOだったんだわ。そして彼は宇宙人に・・・」
「宇宙人?」
「きっとそうよ。そうに違いないわ! ああ、私はどうしたらいいの!」
「コミーシャ、落ち着いて!」
「・・・ご、ごめんなさい」
「いい? じゃあ彼がどう変わったのか具体的に教えて」
「具体的に?」
「そう、以前の彼とどこがどう違うのか」
「そ、そうね。わかったわ。え〜と・・・そうだわ!」
「なに?」
「あれ以来、彼は歯のすきまからプリンを出し入れしなくなったわ」
「ええっ! コーミルが歯のすきまからプリンを出し入れしないですって?」
「そうなのよ」
「それはおかしいわね。で、彼は今どこに?」
「裏山に。アレから毎日・・・あっ、コーミ・・ ガチャッ ツーッツーッツー」
「コ、コミーシャ?・・・コミーシャ!」
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