「首領」

「おお、こみ神博士、久しぶりじゃないか」

「はい、一週間ほど寝込みまして・・・」

「いったいどうしたと言うのだ」

「はい、実はサバ男をシメサバ男に改造している途中に当たりまして・・・」

「当たった?何に?」

「サバ男に」

「ああ、なるほど。それは災難だったな」

「そこでお願いがあるのですが・・・」

「なんだ、言ってみろ」

「え〜、労災認定をお願いしたいと・・・」

「なに? 労災?」

「何しろ仕事中のことですし、私も医療費がかさみまして・・・」

「おかしなことを言うじゃないか」

「え?」

「私がいつサバ男を改造しろといった?」

「いつも言ってるじゃないですか」

「私は、強い怪人を作れと言っただけだろ」

「それで、私がいつも苦労してるんじゃないですか」

「苦労するのも、サバを選んだのもあんたの勝手だろ」

「はんっ、またこれだ」

「なんだ、その『またこれ』ってのは!」

いつもそうじゃないですか! 利益は組織で損失は従業員だ」

「なにを〜! ひねくれた奴だな」

「はいはい、生まれついてのひねくれ者ですよ〜だ」

「じゃあいっそヒネクレ男になれ!」

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